6月12日16:00~17:40に横手市セントラルホテルで行われた次世代多目的コホート研究 横手地域 講演・進捗報告会に参加してきました。
皆さんは最近、テレビで「さんまなどの不飽和脂肪酸が豊富な魚を食べると肝臓がんリスクが低下する」というニュースをご覧になりましたか?
これは、国立がん研究センターが行っている多目的コホート研究によって分かったものです。
この「多目的コホート研究」とは、特定の地域や集団に属する人々を対象に約20年間にわたり長期追跡調査することによって、どのような生活をすれば、がん・脳卒中・心臓病などの生活習慣病を予防できるか、明らかにしていく研究です。
秋田県では1990年から、横手地域の現在60~89歳になる方、約16,000人を対象に調査が行われてきました。
ただ、これまでの研究では解決しない部分がまだ数多くあることや、戦後日本人の生活習慣は大きく変わったこともあるため、主に戦後に生まれた、現在40~74歳になる方々を対象にした「次世代多目的コホート研究」が今年度から本格的に始まりました。
この日の講演は、国立がん研究センター予防研究部長 津金 昌一郎先生の「多目的コホート研究の成果と今後の分子疫学的展開ーこれまでにわかったがん予防法と、これからの研究で成果が期待されること」でした。
※「多目的コホート研究の成果」等については、国立がん研究センター予防研究部内の多目的コホート研究事務局のホームページを参照ください。 →epi.ncc.go.jp/jphc/
この研究で得られた成果は、国のがん対策推進基本計画に反映されたり、他のコホート研究の結果と統合されて大規模分子疫学コホート研究という壮大な研究に関わってくることがわかりました。
また、昨年度から横手市山内地区などで行われたパイロット調査と今年度の本調査の進捗状況については、うれしいことに、今のところ同意率がとても高いそうです。
この研究には長期にわたる地域住民の協力と関係機関の連携が欠かせません。また、横手市の対象者は目標3万人ということで、大変大規模な調査になります。横手市の皆さん、ご協力よろしくお願いします。
この研究で、またどんな成果が得られるのか楽しみです。また、その成果を秋田県のがん対策の推進に生かしていきたいと思います。
以上、おまの報告でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿