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2012年6月29日金曜日

ミラクルガール~ガンと震災を乗り越えて~

6月26日(火)秋田市文化会館で行われた『ミラクルガール~ガンと震災を乗り越えて~』講演会に参加しました。

講師は、日本医療リンパドレナージ協会認定上級セラピスト、そして「ミラクルガール」の著者である秋田市出身の大塚 弓子さんです。


講演では、17歳の時に甲状腺がんが見つかり、それからのがんとの壮絶な戦いと、患者を支える側の人間になりたいと頑張った勉学の日々、そしてリンパ浮腫セラピストとしての充実した生活を襲った東日本大震災の体験について語ってくださいました。

若くしてがんにかかり、それまで通りの生活を送れなくなってしまった苦悩の日々や、治療される側を経験したからこそ患者の気持ちを思いやって治療を行えることがよくわかりました。

大塚さんが治療するリンパ浮腫とは、がんの治療において、手術でリンパ節を取り除いたり放射線治療によってリンパの流れが停滞することで、生涯にわたり腕や脚がむくむことです。
あまり耳慣れない病気ですが、患者数は推計で約4~5万人と言われるほど、たくさんの人がこの病気に悩んでいるそうです。
(リンパ浮腫:http://ganjoho.jp/public/support/condition/lymphedema.html

そしてリンパ浮腫をマッサージでやわらげていく治療がリンパドレナージです。
リンパドレナージは、力を入れずになでるだけでも効果があるそうです。
実際に聴講している人達も自分で自分の足をなでてみて、足が軽くなることを実感しました。


また、石巻赤十字病院に勤務していた大塚さんの震災時の体験やまわりの状況についても大変貴重なお話しを聴くことができました。
彼女のとてもバイタリティあふれる明るい人柄が伝わってきて、元気をたくさんもらいました。

以上、おまの報告でした。

2012年6月26日火曜日

「女性特有のがん患者会~あおぞら~」に河村裕美さんがいらっしゃいます

秋田大学医学部附属病院にて「女性特有のがん患者会~あおぞら~」が定期的に「おしゃべりの部屋」を開いておりますが、7月は、特定NPO法人 オレンジティの河村 裕美 氏を交えて行うこととなりました。
 女性特有のがん患者さんが体験をわかちあう場として非常に貴重な機会となりますのでお知らせします。
 
河村さんがいらっしゃるのは719日(木)です。

チラシ等は県HPからご覧ください。

2012年6月20日水曜日

あきた がんささえ愛の日 記念登山2012



「がんであきらめない!」を合い言葉に、6月17日(日)、「秋田駒ヶ岳サバイバー登山」が行われました。

まだまだ、なじみのない言葉ですが、「サバイバー」という言葉には、「がんと向き合い自分らしく生きる」という意味がこめられているそうです。

この企画の主催は、がん患者、医療関係者、会社員、学生、行政、ボランティアなどからなる「あきたがんささえ愛の日実行委員会」。
年に続き、2回目となります。

 昨年は最高の登山日よりでしたが、今回は残念ながら生憎の雨模様ということで、ルートをぶな森のトレッキングコースに変更しての実施となりました。(昨年の様子は当ブログの23年度参照


和気あいあいと幻想的な霧雨のぶな林を歩くのも、とても気持ちいいものです。ゆっくりと無理せずマイペースで進みました。途中には、吊り橋もあって、恐る恐る渡るのもいい経験となりました。




2時間ほどの行程でしたが、みんな元気に歩きとおし、森林を抜けると、そこは秘湯「鶴の湯温泉」でした。ここで少し休憩。さっそく名湯で汗を洗い流す人も。


昼食は、縁あって田沢湖町部(生保内地区)の大杉澤公民館をお借りすることができました。そこで待っていたのは若手の鍋部隊が心を込めて作ってくれた「とん汁」、またもや最高にいい味を出してました!




天気には恵まれませんでしたが、参加した皆さんの「絆」が一層深まり、「がんであきらめない」の合い言葉がいっそう大きくなって広がりはじめたように感じました。
参加された皆さん、本当にごくろうさま様でした。来年またお会いするのが楽しみです。(以上、ネコヤンの報告でした。)

あきた がん ささえ愛の日


6月16日(土)秋田市のアルヴェで「あきた がん ささえ愛の日」が開催されました。
これは、がん患者さんやその家族をささえあうとともに、多くの人にがんについて考えてもらうことを目的としたイベントで、今年で3回目となります。

今年度は以下のような催しが行われました。
・(有)ケアーズ・白十字訪問看護ステーション統括所長 秋山正子さんの講演
・映画「エンディング・ノート」鑑賞会
・がんに関するパネル展
・タオル帽子づくり
・秋田県がん検診推進員による「ミニがん講座」
・南々亭骨太氏による漫談「楽しく笑ってがん予防!?」
・ささえ愛の手紙の朗読
・キャンドルナイト

・日本対がん協会 垣添会長の講演(横手市「かまくら館」)
がん検診推進員「ミニがん講座」
南々亭骨太氏「楽しく笑ってがん予防!?}

県内4テレビ局のアナウンサーによる「ささえ愛の手紙朗読」

キャンドルナイト



詳しくはがん対策室HPに掲載します。


今年も、このイベントが一人でも多くの方にがんについて考えてもらう機会になったならいいなと思いました。

以上、ナポリンの報告でした。

2012年6月19日火曜日

あきた がん ささえ愛の日:がん検診推進協定企業の取組み

今年で3回目となる あきた がん ささえ愛の日イベントは、6月16日(土)、秋田市と横手市で開催されました。いろいろなイベントがこの日に実施されましたが、私からは秋田拠点センター アルヴェ(秋田市)で開催された「秋田県がん検診推進に関する協定企業」の取組を報告します。

この日、秋田県と連携してがん検診の啓発を行うため、県知事と協定を締結している11企業(後述)が力を合わせて、がんをテーマにした映画「エンディングノート」鑑賞会パネル展を実施しました。
がん検診推進協定企業のパネル展
パネル展の掲示内容から、各社とも、積極的にがんに関する啓発活動を展開していることがわかりました。

また、映画鑑賞会には抽選で選ばれた150人を超える人たちが集まりました。

私たちやボランティアの学生も一緒になって会場設営や受付を行いました。
映画鑑賞会への入場
上映前、司会者が「協定締結企業は、みんなに『がん』そして『がん検診』のことを知ってもらいたくて、この鑑賞会を企画、実施した」ことを説明しました。
映画鑑賞会オープニングセレモニー
映画は退職したサラリーマン戦士が主人公。検診でがんが見つかったものの既に末期。残された時間を知り、自らのノートに記した「すべきこと」を計画的に実行していく姿をとらえたドキュメンタリーです。
映画 上映中
みんな真剣にスクリーンに見入り、ときに笑い、後半には涙ぐむ方も多数いらっしゃいました。

二人に一人ががんになる今、「がん」や「がん検診」を、「他人事」ではなく「自分事」としてもっともっと関心を持ってほしいと思います。


※今回のイベントを企画、実施した11企業

・株式会社 秋田銀行
・東京海上日動火災保険株式会社
・株式会社 北都銀行
・アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)秋田支社
・秋田朝日放送株式会社
・秋田県信用組合
・株式会社  秋田魁新報社
・生活協同組合コープあきた
・株式会社 損害保険ジャパン
・東京海上日動あんしん生命保険株式会社
・財団法人秋田県総合保健事業団

以上、「もえぞう」の報告でした。

県庁出前講座の実施

高齢者大学で県庁出前講座を行いました。

 高齢者大学の方々から、「秋田県のがん対策」について出前講座の依頼があり受講していただきました。


  約100名の方が熱心に、本県のがんの状況、がん関係の法律や計画、具体的な県のがん対策について学んでくださいました。
  高齢者大学の皆さんは、このような学習会等を適宜開催しているそうで、勉強熱心な様子が今回の講座でも伝わってきました。

このように意欲的な先輩方が増え、がん予防を始め、健康について地域でリーダーシップを発揮してくされば、すばらしいことになると思います。
どうぞ、いつまでもお元気で。そして、また出前講座に呼んでください。
以上、ヒシガタの報告でした。

2012年6月14日木曜日

次世代多目的コホート研究 横手地域 講演・進捗報告会

6月12日16:00~17:40に横手市セントラルホテルで行われた次世代多目的コホート研究 横手地域 講演・進捗報告会に参加してきました。


皆さんは最近、テレビで「さんまなどの不飽和脂肪酸が豊富な魚を食べると肝臓がんリスクが低下する」というニュースをご覧になりましたか?
これは、国立がん研究センターが行っている多目的コホート研究によって分かったものです。

この「多目的コホート研究」とは、特定の地域や集団に属する人々を対象に約20年間にわたり長期追跡調査することによって、どのような生活をすれば、がん・脳卒中・心臓病などの生活習慣病を予防できるか、明らかにしていく研究です。
秋田県では1990年から、横手地域の現在60~89歳になる方、約16,000人を対象に調査が行われてきました。

ただ、これまでの研究では解決しない部分がまだ数多くあることや、戦後日本人の生活習慣は大きく変わったこともあるため、主に戦後に生まれた、現在40~74歳になる方々を対象にした「次世代多目的コホート研究」が今年度から本格的に始まりました。

この日の講演は、国立がん研究センター予防研究部長 津金 昌一郎先生の「多目的コホート研究の成果と今後の分子疫学的展開ーこれまでにわかったがん予防法と、これからの研究で成果が期待されること」でした。



※「多目的コホート研究の成果」等については、国立がん研究センター予防研究部内の多目的コホート研究事務局のホームページを参照ください。 →epi.ncc.go.jp/jphc/

この研究で得られた成果は、国のがん対策推進基本計画に反映されたり、他のコホート研究の結果と統合されて大規模分子疫学コホート研究という壮大な研究に関わってくることがわかりました。

また、昨年度から横手市山内地区などで行われたパイロット調査と今年度の本調査の進捗状況については、うれしいことに、今のところ同意率がとても高いそうです。
この研究には長期にわたる地域住民の協力と関係機関の連携が欠かせません。また、横手市の対象者は目標3万人ということで、大変大規模な調査になります。横手市の皆さん、ご協力よろしくお願いします。
この研究で、またどんな成果が得られるのか楽しみです。また、その成果を秋田県のがん対策の推進に生かしていきたいと思います。

以上、おまの報告でした。

2012年6月12日火曜日

専門看護師をめざす皆さんと

6月11日、18:20~19:50まで、秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻の学生さんに、行政の立場から秋田のがんの現状や対策などについてお話してきました。学生さんと言っても「専門看護師」を目指す、現役の看護師、保健師さんです。

「専門看護師?」 という言葉、まだまだ耳慣れないと思いますが、水準の高い看護ケアを効率よく提供するため、特定の専門看護分野の知識や技術を身につけた看護師のことです。
専門看護師になるためには、専門カリキュラムの単位を取得する必要があります。また、実務経験が通算で5年以上、そのうち3年間以上は専門看護分野の経験があること、さらに、このうちの1年は修士課程修了後の実務経験であることなどが求められます。

医療の高度化や専門化により、看護師の知識や技術も、より高度なものが求められるようになっており、秋田大学でもこうした人材の育成に力を入れています

聞けば、皆さん、仕事と学業を両立させながら専門看護師を目指しており、在学期間は2~3年になるのだそうです。また、5人のうち3名ががん看護専門看護師コースの方とのこと。

地元にこうした人材教育の場があることは、がん対策だけでなく秋田の医療にとって大きなアドバンテージだと思います。ここに学ぶ皆さんのチャレンジ精神と秋田大学の取組に、こっちも負けていられないと大いに刺激になった2時間でした。以上、ネコヤンでした。

2012年6月9日土曜日

秋田県がん検診推進協議会 総会を開催しました!


 平成24年6月6日(水)15:00~16:30、秋田市内のホテルで「平成24年度 秋田県がん検診推進協議会 総会」を開催しました。

 みなさん、秋田県がん検診推進協議会を存じですか?
 秋田県のがんによる死亡者及び死亡率の減少を目指し、がん検診受診率を向上させるため、県、市町村、経済団体、保健医療団体、検診団体、患者団体などの60余りの代表者で構成された集まりです。

 「がん検診の受診率の向上を目指して」をテーマに、知事が座長を務め、各企業・団体の立場の取組の事例や課題、対策などについて協議しました。

 協議終了後、秋田県がん検診推進員の8名が「県民こぞってがん検診運動」の推進を宣言しました。


 総会終了後、協議会の有志が街にくり出し、道行く人にがん検診の受診を呼びかけました。
  佐竹知事も多くの人に啓発グッズを渡しながら、がん検診の定期的な受診を呼びかけました。


 前日(6月5日)に国が公表した人口動態統計で「がん」で亡くなった方が、全死亡数の3割近くを占め、昭和57年から30年間連続して、本県における死因の1位となっていることが明らかになりました。

 がんで亡くなる県民が一人でも少なくなることを願い、早期発見、早期治療を可能とするがん検診に県民がこぞって足を運んでいただけるよう、関係者が一丸となって取り組んでいきたいとあらためて思いました。

 以上、もえぞうの報告でした。

2012年6月1日金曜日

禁煙相談

昨日5月31日は「世界禁煙デー」でしたが、5月31日から6月6日は厚生労働省が定める「禁煙週間」です。秋田県庁では本日、診療室の医師による無料禁煙相談を実施しました。

私は職員のKさんの禁煙相談に同行しました。

 まず、アンケート用紙にこれまでの喫煙習慣等について記入します。Kさんの喫煙年数と1日に吸う本数から、もし禁煙治療をした場合、保険適用になることがわかりました。


医師からは、禁煙に関連したインターネットのサイト(全国の人と励まし合いながら禁煙に挑戦できる)など、自力で禁煙をするときに役に立つ情報が提供され、自力ではきつい場合には、禁煙治療を利用してみましょうなど、今後の方針についてアドバイスがありました。

禁煙に向けて様々な情報提供を受けたKさんは、頑張ってみますと話していました。

以上、ナポリンの報告でした。