この連絡協議会は、地域における在宅緩和ケアに関する連携の推進を図るため、昨年の3月にスタートした会議で、病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、がん経験者などの関係者12名がメンバーです。
今回は、今年度の県のがん対策と国の新がん対策推進基本計画の緩和ケア部分を中心に説明した後、次期秋田県がん対策推進計画(骨子案)の在宅も含めた緩和ケア部分について意見等を伺いました。
この中で、「国の基本計画では、在宅緩和ケアを拠点病院が担うという記述になっているが、現状ではむしろ医師会が中心的役割を担うべきでないか」、「在宅緩和ケアというときには福祉施設のケアをサポートするという考え方も必要になってくるのでは」といった意見等が示されました。
また、前回(3月に)意見交換した「在宅医療が進まない理由」をもとに、現状認識や対応策について更に議論を深めました。
委員からは「看護師は在宅を経験すると気づくことがたくさんある。在宅看護を経験する機会を増やすことが必要」、「在宅で大変だったら、また、何かあったらスムーズに入院できる連携体制がほしい」、「在宅緩和ケアを受けてよかったという情報発信はとても大事」など多くの意見が出されました。
ある委員から「医療、看護と福祉、介護の共通言語が必要」との発言には思わず頷かされるとともに、在宅緩和ケアの推進には地域の様々な関係者との顔の見える関係づくりを進めることの大切さを痛感させられました。
在宅緩和ケアについては、医療従事者側の意識の課題、患者・家族側の意識の課題、地域の連携体制の課題などがたくさんあることに、あらためて気づかされた会議でした。(以上、ネコヤンでした。)
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