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2012年12月18日火曜日

「健康ひらか」講演会

12月18日(火)13:30~15:30、平鹿総合病院講堂で開催された「健康ひらか」講演会に参加しました。
この講演会は、平鹿総合病院のご協力を得て、県平鹿福祉環境部と横手市の共催で毎年1回行われています。今年もたくさんの関係機関の方や一般の方が聴講にいらっしゃっていました。


講演の講師は、国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 検診研究部長 斎藤博先生、演題は「がん検診の基礎知識 ー上手に活用するためにー」です。


まず、症状のある方が受ける診療(検査)とは違って、検診は症状のない健康な方を対象にしていることを説明してくださいました。
また、がんをよく見つけるかどうかが重要になる診療(検査)と違って、検診は死亡率を下げるかどうか(メリット)が重要であり、偽陽性・偽陰性や過剰診断などのデメリットが小さいと科学的根拠が証明されている検診を決められた年齢と検診間隔で定期的に受けるべきと教わりました。
(市町村が実施するがん検診が、それにあてはまります。)



講演後、質問した方ご自身の検診の受け方や、かかりつけ医とのやりとりについての質問が多く出ました。この講演を聴いて、検診や健康について深く考える機会になったと思います。

講演の中で、「正しいがん検診をみんなで受ければがんに勝てる」という言葉が印象に残りました。
正しいがん検診をより多くの方に受けてもらうためにも、このように、がん検診についてよく知ってもらう機会がとても大事だと思いました。

以上、おまの報告でした。

2012年12月17日月曜日

がん検診推進タウンミーティング in 横手


平成24年12月14日(金)13:00~15:30、秋田県立衛生看護学院において、「がん検診推進タウンミーティング」を開催し、看護科、保健科の学生119名が参加しました。

がん検診に関する正しい知識の啓発を図り、参加者一人ひとりに「がん対策」について考えてもらい、その意見を今後の施策に活かすことを目的とした事業です。

はじめのレクチャー編は、当がん対策室の武藤から秋田県のがん対策について、次に横手市健康推進課の菊地摩貴子さんから横手市のがん検診の現状について情報提供しました。
その後、認定NPO法人女性特有のガンのサポートグループ オレンジティ 理事長の河村裕美さんから講演いただきました。
河村さんは結婚1週間後に、子宮頸がんの告知を受け、子宮と卵巣を摘出する手術を受け、手術後に想像していなかった後遺症があったことなど、自身の経験を学生に語りかけました。
そして、後遺症の中でも話題にしにくい排尿・排便障害、卵巣欠落症候群(更年期障害)、性機能障害のことなどをがんを経験した女性どうしで話せる場として「オレンジティ」の設立に至った経緯を話しました。

私は講演の最後の河村さんの言葉に涙腺が緩みました。
「私は子供が好きで、自分の手で抱きたいと思っていましたが、子宮と卵巣を摘出したので、生物学的な母になれません。しかし、自分自身のがんの経験を語り、がん検診の大切さを呼びかけるといった次世代に命を残す活動を通して、社会的な母になりたいと思います。」
続いてワーク編として、自分たちができるがん対策について、各グループで検討し発表してもらいました。
「検診スタンプラリーを企画する」
「検診の祝日を設けるよう働きかける」
などの独自のアイデアが発表されました。
河村さんは子宮頸がんの検診やワクチンの痛みについての発表に関連し
「後遺症に比べたら一瞬の痛みなんかたいしたことない」
と助言すると、会場からは
「自分が検診に行くだけでなく、友達と連れだって検診に行く“連れ検診”を推進したい」
といった意見が出ました。

がんで苦しむ人がひとりでも減るよう一人ひとりが自覚をもって行動してもらえれば嬉しいと感じました。
以上、もえぞうの報告でした。

地域がん登録行政担当者研修

12月12日(水)13:20~16:30、国立がん研究センターで開催された「地域がん登録行政担当者研修」に出席しました。


この研修では、行政担当者が対象ということで、主に地域がん登録の資料の活用方法や、がん対策における地域がん登録の必要性について教えていただきました。

今年の6月に国で示されたがん対策推進基本計画では、重点的に取り組むべき課題に「がん登録の推進」が挙げられ、地域がん登録の法制化が検討されています。

講演の中で、「『がん登録』なくして『がん対策』は成り立たないし、逆に、『がん対策』を実施しないのであれば、『がん登録』は必要ない」という言葉が印象に残りました。
効果的・効率的にがん対策を行っていくためには、地域がん登録で得られる多くのデータを有効に活用することが大切だと感じました。

以上、おまの報告でした。

2012年12月16日日曜日

秋田県がん対策推進委員会

 12月13日(木)18:00~20:00、県庁にて、「平成24年度 第2回 秋田県がん対策推進委員会」を開催しました。


 この委員会は、がん医療に関わる医療従事者や患者会、自治体の代表からなる15名で構成されており、本年度で計画期間の最終年度となる「秋田県がん対策推進計画」を見直し、今後の総合的な次期がん対策推進計画を策定するための委員会です。今年の7月に第1回が行われ、今回は5ヵ月ぶりの開催です。


 今回も事務局が示した新たな計画の素案について、様々な立場、視点からたくさんのご意見をいただき、大変有意義な会議となりました。

 当日の議事録については、後日、当室のウェブページに掲載いたします。

 見直した計画には、いろいろな目標が設定される予定ですが、当室だけでなく、がんに関わるたくさんの関係者とその目標に向けて、より良いがん対策ができる計画を策定するため、さらに頑張っていきたいと思います。

以上、おまの報告でした。

2012年12月11日火曜日

スマイルスタイル

12月8日(土)10時~15時、秋田市エリアなかいち にぎわい交流館で「スマイルスタイル」が開催されました。NPO法人「秋田健康支援情報局」でつくる実行委員会の主催によるもので、がんなどで闘病中の女性に美しく変身してもらうというヘアメイクショーです。

 会場には多くの方が訪れ、変身したモデルがステージに登場すると、大きな歓声が上がりました。


秋田県がん患者団体連絡協議会「きぼうの虹」のメンバーもステージでタオル帽子をPRしました。

このようなイベントを通して、がんや障害などに対する正しい理解が広まるとともに、闘病中の方たちを支援していこうという活動の輪が広がればいいなと感じました。

ナポリンの報告でした。

2012年12月10日月曜日

雄勝福祉環境部 中学校出前講座


秋田県雄勝地域振興局福祉環境部は、平成24年12月5日(水)14:40~15:40、湯沢市立須川中学校の全校生徒46名とその保護者を対象とした「親子講演会・がん予防出前講座」を開催しました。

講師は雄勝中央病院副院長の天満和男先生です。

講演後、生徒さんから
「こげた物を食べるとがんになるっていうのは本当ですか?」
と質問があり、天満先生は
「程度の問題。大量に食べるとよくないけれど、そんなに焦げを好んで食べる?」
と返すと会場のたくさんの生徒が微笑みました。

天満先生は
「バランスのよい食事や運動ががん予防に効果的。でも、“絶対にがんにならない方法”はないので、検診が重要。」
と説き、保護者の方に目を向けながら
「検診は症状がない人が受けるものですよ。」
と強調していました。

生徒と保護者が一緒にがん予防を学んだ講演会、家庭でどんな会話になるのか楽しみです。

以上、もえぞうの報告でした。

2012年12月7日金曜日

秋田銀行でウィッグやタオル帽子などを展示中

NPO法人「秋田健康支援情報局」が秋田銀行大町支店にウィッグやタオル帽子などを展示中です。


 展示会場には、がんについて知っていただくためのポスターや、タバコに関するクイズ、患者さんのためのウィッグやタオル帽子などが展示してあります。お気軽にお立ち寄りください。

秋田健康支援情報局は8日に行われるイベントSmile Style も企画しています。
こちらにも是非ご来場ください。 

Smile Style 
12月8日(土)10:30~15:00 
エリアなかいち にぎわい交流館2階 展示ホール

ナポリンの報告でした。 

2012年12月6日木曜日

保健主事研究協議会でタバコとりびあクイズ実施

11月29日(木)、教育庁で開催する「保健主事研究協議会」に参加し、タバコとりびあクイズを実施してきました。

保健主事は各学校で保健教育などを担当されている先生で、生徒にタバコに関する教育を行う機会があります。今回は約170名の先生に御参加いただきました。



子どもはタバコによる健康影響を受けやすいことや、喫煙習慣は一度身に付いてしまうと、改善することが難しいことから、保健主事の先生にタバコとりびあクイズを実施していただき、喫煙を始める前の児童生徒にタバコについて知ってもらうことが目的です。

まず、がん対策室から、昨年度製作した「大人バージョン」を実施しました。こちらは中学生、高校生程度から使っていただくことを想定しています。

次に、先日作成したばかりの「こどもバージョン」を すずきクリニック院長 鈴木裕之 先生に実施していただきました。こちらは小学生に使用することを想定した内容です。




参加者のみなさんは実際にクイズを解いたり、熱心にメモを取ったりしながら、受講されていました。

また、終了後にクイズの感想についてアンケートを取り、先生方の御意見をいただきました。
それらを踏まえて内容を改訂のうえ、県のウェブサイトに公開する予定でおりますので、公開まで少々お待ち下さい。(大人バージョンは既に公開しています。こちら

ナポリンの報告でした。

2012年12月4日火曜日

第2回秋田県がん教育モデル授業

平成24年11月28日(水)13:50~15:30、秋田県立能代高等学校の1年生を対象に「がん教育モデル授業」を開催し、226名の生徒に受講いただきました。

佐々木正一校長先生の授業開始のあいさつでは「がんに関することで、私は後悔していることがある。」と切り出し、生徒のみなさんは真剣な表情になりました。
佐々木正一 校長先生
講師は第1回のモデル授業に引き続き、秋田大学医学部の戦略的外科系医師養成プログラム准教授の安藤秀明先生です。
第一部のレクチャー編では、安藤先生の講義に続き、皆川慶子さんが、自身の子宮体がんの経験を語ってくれました。
左:皆川慶子さん 右:安藤秀明先生
安藤先生が
「がんという病気を経験して変わったことはありますか?」
と尋ねると皆川さんは
「今できることを先延ばしせずに今やろう、と思うようになった」
と答えたところが印象的でした。

第二部のワーク編では、各グループで「大切な人をがんで失わないために自分に何ができること」を話し合い、発表してもらいました。
生徒さんたちから
「生活習慣を変えてもらうために、あなたがいなければダメだと涙ながらに訴える」
等の大切な人を守ろうとする発表がありました。

ぜひ、生徒の皆さんには身近な人と今日の授業の話をしてほしいと思いました。
詳しい情報はおって秋田県庁の公式ウェブサイト「美の国あきたネット」に掲載します。

以上、もえぞうの報告でした。