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2012年7月31日火曜日

肝がん撲滅~世界肝炎デー啓発キャンペーン~

平成24年7月28日(土)10:00~11:00、秋田駅のぽぽろーどで行われた肝炎ウイルス検査を呼びかける活動に参加しました。

 

 この日は世界及び日本肝炎デー。それに合わせて患者団体「秋田県肝臓友の会」の会員が、「一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けてください。」とチラシを配布しました。
県北を拠点とする患者団体「しらかみ肝友会」の会長も駆けつけ15名ほどが参加し、熱心に呼びかけました。


肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれてます。自覚症状が出にくいウイルス性肝炎の早期発見には、肝炎ウイルス検査が必要です。まだ受けていない方は、一度検査を受けてください。検査は県内の保健所や委託医療機関で無料で受けることができます。

以上くうでした。

2012年7月30日月曜日

地域がん登録事業会議

平成24年7月27日(金)13:00~16:30、東京の国立がん研究センター(国際交流会館)で開催された地域がん登録事業会議に出席しました。
「今年度、全都道府県が地域がん登録事業を実施する運びとなった」と研究班代表者の祖父江教授(大阪大学)が感慨深げにあいさつしました。
義務でない制度を全都道府県に広げる研究を10年以上行ったこれまでの苦労を感じました。

この6月8日に閣議決定した「がん対策推進基本計画」に「がん登録の法的位置づけの検討と精度向上」についての記載があります。
がん登録を法制化するには、全ての医療機関を対象に届出義務を課すのか、都道府県の自治事務とするのか国のから自治体への受託事務とするのか、予後調査体制をどうするか等々、決めるべき事が多くあります。
現在実施している地域がん登録でも医療機関に届出義務はなく、全部のがん患者が登録されているわけではありません。また、実施主体が都道府県なので、県外の医療機関を受診したり転出した場合の情報が把握しにくい現状があります。

また、がん診療連携拠点病院等が行う「院内がん登録」と「地域がん登録」の連携についても、時間をかけて議論が行われました。


これから変わっていく日本のがん登録事業の行方を注視しながら、住民に役に立つがん登録になるようにしたいと感じました。

以上、もえぞうの報告でした。

秋田県がん対策推進委員会について

今年度は、平成20年4月に策定した「秋田県がん対策推進計画」の計画期間(5年間)の最終年度に当たるため、現計画を見直して、新たな計画を策定する大切な1年間となります。
平成24年7月23日(月)18時から、平成24年度第1回の「秋田県がん対策推進委員会」が開催されました。
事務局が示した骨子(案)について、各委員から積極的なご意見をいただき、予定していた2時間を超える熱心な会議となりました。

配布資料や、当日の議事録については、改めて当室のウェブページに掲載いたします。

以上、タブの報告でした。

「ジャパンフォーリブストロング」ウォーキングイベントが開催されます


任意団体「ジャパンフォーリブストロング」が秋田駅周辺でウォーキングイベントを開催することとなりましたのでお知らせします。
 
「ジャパンフォーリブストロング」はがんに関連する問題や予防についての啓発活動などに取り組んでいる団体です。
 
イベントは930日(日)10301130 に予定されており、秋田駅周辺を約40分間ウォーキングするというものです。

「ジャパンフォーリブストロング」については下記ウェブサイトをご覧ください。
http://japanforlivestrong.org/?lang=ja

イベントのチラシはがん対策室のウェブサイトよりダウンロードのうえ、ご覧ください。

2012年7月24日火曜日

市立秋田総合病院で「緩和ケア教室」が開催されています!

市立秋田総合病院では、どなたでも参加できる「緩和ケア教室」を開催しています。
平成24年7月19日(木)、「がん化学療法最近の動向」をテーマに今年度1回目(通算で13回目)の教室が開催されました。今回の講師は乳腺・内分泌外科科長の片寄先生です。
がんとは何か、EBM(根拠に基づいた治療)、NBM(その患者さんの生い立ちや生活感に沿った治療)、抗がん剤の歴史、分子標的薬、抗がん剤の副作用、緩和ケアの概念など、とても分かりやすいお話でした。
参加者からは、「がんはそれ自体が毒素を出すのか」、「最近、がんが増えている要因は、食生活のせいか」といった質問が出され、講師の先生が丁寧に答えていました。笑いもあって、和やかな約1時間の教室でした。

この「緩和ケア教室」は年度の日程は次のとおりです。がんやがんの治療について知りたい方は、ぜひ、参加してみてはいかがでしょうか。

第14回:平成24年 9月20日(木)【テーマ:がんの痛みについて】 
第15回:平成24年11月15日(木)【テーマ:リンパ浮腫のケア(仮題)】
第16回:平成25年 3月21日(木)【テーマ:抗がん剤治療中の食事の工夫(仮題)】
※時間:1:30~2:30(受付:1:00~)/場所:市立秋田総合病院 2階(講堂)
  どなたでも参加できます。(事前の予約は不要)


また、県のがん診療連携推進病院である市立秋田総合病院の1階には、「がん相談支援センター」があります。
その隣に「がん情報コーナー」が新たに設置されました。がんの種類別のパンフレットや書籍などが置かれていますので、ぜひ、こちらも気軽に活用していただきたいと思います。(以上、ネコヤンの報告でした)

2012年7月23日月曜日

潟上市で「家族の健康づくり応援フォーラム」が開かれました!

7月19日(金)、潟上市の昭和公民館で、市の健康生活推進協議会などが主催する「家族の健康づくりフォーラム」が開催され、静岡のNPO法人・オレンジティの河村裕美さんが「グローバルマザー~子宮頸がんと闘う女性たち~」と題して講演しました。

河村さんは、子宮を摘出した自身のがん体験をもとに、抗がん剤の副作用や更年期障害、リンパ浮腫など手術前には想像もできなかった後遺症などについて語り、こうしたリスクを回避するためにも、がん検診を受けてほしいと訴えかけました。

市の母子愛育部会の女性を中心に集まった約80名の聴衆は、頷いたりメモをとったりしながら熱心に耳を傾けていました。

また、会場には、乳がん自己触診の仕方が学べるがん検診コーナー、骨密度測定や血圧測定コーナー、助産師による沐浴体験コーナーなどが設けられていました。

潟上市ではこうした取組を積極的に展開しています。このような取組を通じて、がん検診も含めた「家族の健康づくり」について、みんなで考える気運が盛り上がることを期待しています。潟上市の関係者の皆さん、お疲れ様でした。
(以上、くうの報告でした)

2012年7月11日水曜日

生きるの教室

平成24年7月10日(火)13:35~15:35、秋田大学教育文化学部附属中学校で、がんになりにくい生活習慣と検診の重要性を知ってもらおうとバイエル薬品主催の特別授業「生きるの教室」が行われ、中学2年生149人が出席しました。
私たちがん対策室は、今年度から中学校と高校で、がんについての特別授業を行う計画があり、そのノウハウを得るために、調整の段階から一緒に関わってきました。
講師はTVの「世界一受けたい授業」に出演した東京大学医学部附属病院放射線科准教授・緩和ケア診療部長の中川恵一先生です。
中川先生は、日本人2人に1人が一生に一度はがんになり、3人に1人ががんで亡くなるが、がんは早期発見・早期治療で9割が治ることや、がんは喫煙・運動・食生活などの生活習慣が大きく影響すること、がん死亡率は欧米では低下しているのに日本では増加していること、がん検診受診率が諸外国に比べて低いことなどを説明しました。

また、がん経験者の菅日出男さんは、20年前に大腸がんを発症して手術を受けたときの自らの体験を話してくださいました
菅さんは「大腸にポリープが見つかり、医師からがんなのか精密検査を受けるように言われたが、1年半放置し、大量の出血で、ようやく病院に行った。人工肛門を付ける手術を受けることになり、その後は、まわりの人たちに、必ず検査を受けるように言っている」と生徒たちに伝えましたまた、「がん体験を通じて新しい友達ができたことやここで講演するご縁をいただいた」という「キャンサーギフト」という考え方を紹介してくださいました。

後半は、生徒たちにグループごとに分かれてもらい、「がんと生きる」ことをテーマとしたワークセッションが行われました。友達や両親、祖父母など大切な人がもし、がんで亡くなってしまったら、どう思うかを想像し、そうならないために、自分に何ができるかを考え、それをグループごとにまとめて発表しました。
「がんになりにくいように食生活を改善するための家族会議を月に1回開く」「喫煙者の先生にたばこをやめてもらう」自分が医者になる」などの案を発表していました。

この「生きるの教室」の授業を通じて、生徒たちの意識はどのように変化したのか事前アンケートと事後アンケートを実施しました。追ってこのブログで紹介したいと思います。


中川先生は「知ることが大事」とおっしゃっていました。

がんによる死亡率が全国一高い秋田県の現状を改善するため、若いうちからがんになりにくい生活習慣と検診の重要性を知ってもらいたいと思います。また、生徒の皆さんがここで得た知識を家族にも伝えてくれることを期待しています

以上もえぞうの報告でした。


追記~オフタイム・トークから
中川先生は「秋田駅前で若い女性が集まって喫煙していたことが気になる」と話していました。
他の地域よりも若い女性の喫煙が印象に残ったようです。
がんになりにくい生活習慣について、中学生に限らずみんなに知ってもらいたいと思います。

2012年7月3日火曜日

秋田大学医学部学生による健康講話会

平成24年6月29日(金)大仙市鑓見内地区の古柳館で、秋田大学医学部の学生4名が教育の一環として地域住民の方々38人に健康講話を行いました。テーマは「がんについて」ということで、私たちも聴講させていただきました。


質疑応答では、鋭い質問も出ましたが、学生の方々が分かりやすい言葉で丁寧に答えようとしている姿に、とても好感がもてました。


聴講していた地域住民は高齢者の方々がほとんどで、世代の全く違う方々に、それも普段は教わる立場なのにいきなり教える立場になるのは、学生の方々は本当に大変だったと思います。
ただ、学生に教えてもらうのは新鮮で、がんについて興味をもってもらう貴重な機会になったと思います。

秋田大学医学部の学生のみなさん、お疲れ様でした。

以上、おまの報告でした。

2012年7月2日月曜日

大学での聴講「先生、がんです」

6月27日(水)16:10から秋田大学で 医学部1年生と一緒に中村正明先生(雄勝中央病院長)の講義を聴講させていだきました。

講義は、「先生、がんです」と題して、中村先生ご自身が、専門分野とするがんに罹り、化学療法、放射線療法、手術を受けた経験を元に、どのように感じたかをお話しするものでした。
がんと診断がついた当初、多くの患者同様に中村先生も
「俺は何か悪いことをしたのだろうか」
「俺は生きている価値がないのだろうか」
と考えたけれども、その後、周りの人の温かい言葉により「病気を治す」気持ちが高まってきたことから、「勇気の湧く言葉かけ」の重要性を説き、「主治医の意志が言葉になる」ことを話しました。

地域の基幹病院に勤務する医師として、多くの死を診てきた中村先生は、死そのものへの恐怖はなかったものの、友人・家族の事を考えるようになって「死にたくない」という気持ちが強まったそうです。
「「苦痛」は「今」のこと、「不安」は「将来」のこと--「不安」の方が辛い」と話しました。
身体的苦痛のみでなく精神的・社会的・スピリチュアルな痛みが相互に影響しあって患者の痛みを形成するという「Total Pain(全人的な痛み)」という概念に触れました。
学生との質疑応答が白熱したので、講義は30分以上延長しました。

医学生に「患者の痛みのわかる医師になってほしい」というメッセージを強く感じました。
自らががん経験者であり、多くのがん患者を診てきた中村先生の講義は、医学生はもちろん一般の方にも聴いてほしいと思いました。

以上、もえぞうの報告でした。

平成24年度ささえ愛の日 横手会場

ささえ愛の日 横手会場の報告(平成24年6月16日(土))

平 成24年度のささえ愛の日は、秋田会場に加え横手市でも開催されました。これまでも、大館市立総合病院や市立横手病院の協力で、キャンドルナイトなどは行 われていましたが、今回は、「かまくら館」という「かまくら」が常設展示されている大きな会館のホールを会場に、元国立がん研究センター総長「垣添 忠生  先生」の講演などをプログラムとして行ったものです。
当日は、秋田県がん患者団体連絡協議会の方や協議会の参画団体である肺がんネットワーク「あけびの会」の方々が中心となり、平鹿総合病院、市立横手病院の方々の協力により行われました。


垣添先生は、妻を看取る日を演題として、在宅緩和ケアや遺族に対するグリーフケアの必要性について、ご自身の経験を元にお話しくださいました。

                高校生による、がんに関する手紙の朗読

                高校生のピアノの演奏もありました。
市民合唱団の方々もすばらしい歌声を披露してくださいました。


多くの方々がこのイベントに参加してくださり、幕間には、タオル帽子作成コーナーやスヴェンソンさんのウイッグ(かつら)の展示などにも訪れてくださいました。


  「垣添先生の話を聴いて癒やされました・・」と声を掛けてくださった参加者もおり、このイベントの趣旨である、がんになってもみんなで支え合う(愛)ことが、早くあたりまえの世の中になれば良いなと感じました。
以上 ヒシガタの報告でした。